もっと海外へGo! Go!! Go!!!|海外旅行は自分への投資

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キオッジャ

途中で訪れたキオッジャの街並み

先日、早めの夏休みと各種視察のため、久しぶりにプライベートで海外旅行へ出かけました。約3週間、イタリアをあちこちめぐる旅行です。

この夏フィレンツェからスタートしたツール・ド・フランスの開幕戦を、チーム・プレゼンテーションから第1ステージまで観てきたのと、当社ウェブサイトで案内しているサイクリング・ツアーの「イタリア・フリウリ周遊8日」を実際に自分で走ってきたこと、あとは自分たちで行きたいところをめぐる夏休みといった内容。

それぞれの視察の詳細は、このブログで追々ご案内するとして、この旅行で感じたことを書きたいと思います。

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海外旅行に行きにくい現状

現在は、海外旅行に行きにくい時です。

JNTOによると、2024年7月の出国者数は前年同月比+17.6% の1,048,821人。コロナ禍前との比較では、2019年比-36.8%と、まだまだ海外旅行が回復したとは言えません。

そして、日本の人口に対するパスポート所持率は、わずか17%でしかありません(外務省発表)。

その理由は言わずもがな、コロナによる渡航制限や昨今の円安です。

しかし、それだけでしょうか?

コロナ禍前にも感じていたことですが、特に若い世代は海外旅行に出かけないようです。

理由は様々。

海外と比べ、日本では30年前から所得は横ばい、税金や社会保険料の増額で手取りはどんどん少なくなっています。それに追い打ちをかけるような物価高。

社会に出たばかりの世代では、とても余暇である海外旅行に費用を捻出することは困難です。

海外旅行は自分への投資

今回訪れたイタリアで感じたことのひとつは、どんな人であろうと人に対して優しいこと。

日本では行列にイライラする人が多いですが、イタリアでは、例えばスーパーマーケットのレジでレジ打ちの人とお客がのんびりと会話をしていても、イライラすることもなく待っています。電車の乗降でも同じでした。

また、道で転んだ人がいれば、わっと囲むくらい人が集まり、口々に「だいじょうぶ?」と心配します。それがどこの国から来たのかわからない旅行者でも地元の人でも、です。

そして、お若い人たちが周りの高齢者をとても大切にしていました。おじいちゃんやおばあちゃんの手を、何のてらいもなく引いてあげている姿を見ると、「はて、日本ではどうだろう?」と思ってしまいます。

いくらネットで海外での生活が疑似体験できても、こういったことは海外へ出かけないと感じることができないんだなぁと実感しました。

常々、筆者は「海外旅行は自分への投資」と考えています。インターネットがいくら進化しようと、海外で体験してきたことは、必ず自分の全てにおいて糧となります。

今回の旅行も、自分の考え方、仕事において収穫がありました。3週間というと、かなり費用もかかりました。「そんな旅行でも、旅行会社だから安くできるんでしょ?」と言われそうですが、全て個人の支出による旅行です。それだけ投資しても、勿体無いとは全く思いません。

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忙しいパッケージ旅行は自分への投資にはならない

話は変わりますが、今回の旅行は、いろいろな要素が重なった旅行でした。

ツール・ド・フランスの開幕戦を見ることは、来年以降の当社での販売予定につながるものですので、ある意味視察です。ですが、個人的に観たかったということもあり、チーム・プレゼンテーションから第1ステージのスタートまで観るため、フィレンツェに5泊しました。

その後は自分たちの夏休み。行きたい町へ行き、食べたいものを食べ、ビーチで少しゆっくりしたのち、冒頭で触れたサイクリング・ツアーを自分たちで体験する1週間です。

もちろん、こんな旅行はパッケージツアーではあり得ません。

全て自分で手配し、リーズナブルでチャーミングな宿泊施設を見つけてはBooking.comから手配もしてみたり。旅行会社でありながら、一般の人が利用しているネットでの予約を体験・利用してみて、その便利さを実感してきました。

昨今、旅行業界では「パッケージツアー離れ」が加速していると言われています。

開業当初から団体旅行よりも個人旅行、パッケージツアーよりもオーダーメイドを謳ってきた当社としては、当然のことのように思います。

その理由のひとつは、「パッケージツアーはあまりに忙しすぎる」こと。

以前、海外旅行ではありませんが、国内を旅行しているときに、電車内でパッケージツアーにて旅行中の女性と会話を交わしたことがありました。

その時の彼女たちの言葉で印象的だったのは、

「毎日移動で忙しくて、何観てきたか忘れちゃった。」

ということ。ツアーでどんなところを訪れたのか聞いたことへの返事です。

ふたつめの理由は、「ツアーではなく個人旅行の方が様々な体験ができ、印象に残る」こと。

筆者は旅行業界に長くいることから、手配は日常の業務のようなものですが、一般の人はいくらネットで簡単に航空券やホテルを予約できるとはいっても、現地に到着すれば何らかのトラブルや手配状の不具合を感じるはずです。

「旅にトラブルはつきもの」です。そのようなトラブルや不具合は、きっと強烈な印象として心に残り、あとで鮮やかに思い出せるでしょう。

パッケージツアー、特に添乗員付のツアーでは、失敗やトラブルはないでしょうが、強烈な印象は残るでしょうか?

けっして旅行会社の存在を否定するものではなく、時にはこのような旅行を体験してみることが、大きな収穫になるということです。

観るだけではなく「体験」を

サン・ダニエーレ

今回レンタルしたe-bike(サン・ダニエーレのホテル前にて)

最後の1週間は、自社で取り扱うサイクリング・ツアーのうち、イタリア北部、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州を、自転車でぐるっと8日間でめぐるツアーに参加してきました。

旅行会社でさえ、ネットだけの情報では事足りません。販売するツアーを自分たちで「体験」することが重要です。

例えば、ツアーのオプションのひとつ、レンタルバイク、それも電動アシストバイク(e-bike)は、どうやって受け取り、どうやって乗りこなし、どうやって返却するのか、実際に借りてみて乗ってみなければ、お客様へ説明できません。

毎日次の目的地へ自転車で移動するため、このツアーの特徴の1つである「ラゲッジ・トランスファー」で、スーツケースを専門スタッフがその日のうちに次のホテルへ運んでくれます。このサービスについても、実際どのように行われているのか、現地へ行ってよく理解できました。

さらに、普段何のスポーツもしていないただの人が、8日間(サイクリングするのは実質6日)で300キロも走ることができるのか?これこそ、体験してみなければわかりません。

7月初めですでに日中35度にもなる気温の中を走りましたが、風は気持ちよく、間違いなく日本の自転車好きの方にお勧めできるものだということを実感しました。

こんな現地発着のツアーは、普通のパッケージツアーにはありません。だから、できる限り日本の方々に紹介し、ただの観光ではなく「体験」する旅行を楽しんでいただきたいと考えています。

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人は旅する生き物

古来より、人は旅する生き物です。

移動により定住の地を求めて彷徨い、現在においても、どうしても「旅に出たい」という本能にも近い欲望がなくなることはありません。

上述の通り、海外へ旅行する人たちが減ってきている現在ですが、もっと自分への投資として海外へ出かけましょう。

個人で全て手配するもよし、必要に応じて旅行会社の手を借りるもよし。

当社では日本発着から全ての旅行を受け付けるのではなく、「タビナカ」としての体験型現地発着ツアーやプログラムをご案内しています。

もっと海外へGo! Go!! Go!!!

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