前回ご案内の通り、ヨーロッパには無数のサイクリング・コース(サイクル・パスといいます)があります。
中でもドイツはダントツで、イタリア(約22万コース)、スペイン(約21万コース)と比べ、71万コースもある自転車天国(「bikemap」より)。
一般的にベルギー、オランダが自転車大国と言われるゆえんは、高低差が少ない平坦な土地であること。ドイツも同様で、オーストリアとの間にあるアルプス以外は、自転車で走りやすい国と言えます。
サイクリング初心者から上級者まで、様々なコースを取り揃えた当社のヨーロッパ・サイクリング・ツアーをもっと知ってもらうため、自転車天国ドイツからサイクリング・コースを走るツアーをご紹介します。
ドイツ・サイクリング・ツアー「ロマンティック街道とバイエルンの湖」
このコースは、バイエルン州西部の都市から出発し、ロマンチック街道のハイライト・ノイシュバンシュタイン城とホーエンシュバンガウ城を巡って、アウクスブルクに戻る8日間のコースです。
ドイツのサイクリング・コースの中でも、特に有名なクラウディア・アウグスタ街道Via Claudia Augustaを走り、バイエルンの湖や古城など、ドイツの名所を自転車でめぐることが出来ます。
サイクリングのレベルは、1~4のうち3のチャレンジコース。少なくとも年に1度、あるいはすでに何度かサイクリング・ツアーを経験している方向けです。長く勾配がある坂と平坦な道が交互に続きます。
1日平均50~60キロを走るため、ヨーロッパ・サイクリングのデビューには少々ハードルが高いコースですが、一度は訪れたいサイクリング・コースと言えるでしょう。
このサイクリング・ツアーの良いところは、手ぶらで参加が出来ること。
ご利用可能なレンタルバイクは、通常のロードバイクまたはシティバイク、電動アシスト付自転車等各種取り揃えています。初日宿泊するホテルへお届けし、スタッフが直接手渡しし調整します。
レンタルバイクは、盗難・損害用の自転車保険に加入していますので、心配は無用です。
また、ラゲッジ・トランスファーも大きな特徴です。
ホテルからホテルへ、大きな荷物はスタッフが別途搬送しますので、日中のサイクリングはバックパックひとつで楽しむことが出来ます。
コース概要
多くのサイクリストは、バイエルンの湖とバイエルンの高山地帯を訪れる時に、牧草地や湖、伝統や革のズボン、ビールやレバー・クネーデル(レバー団子)を連想します。
それ以外にも、素敵な風景と鳴り響くカウベル、青々とした牧草地、ロマンティックな高山の小屋、バロック様式の教会、そして真っ青な湖 – これらすべてを楽しむことが出来ます。
フッガー家の町アウクスブルクAugsburg、ロココ様式、ルートヴィヒ王König Ludwigの城、そしてクラウディア・アウグスタ街道Via Claudia Augusta沿いのローマ人の痕跡は、昔の時代をサイクリングしているような気分にさせます。
ルート
交通量の少ない自転車道や脇道を自転車で走ります。
最初の3日間は、何度かアップダウンを繰り返します。ほとんどの道路は舗装されていますが、何度か砂利道を通ります。フュッセンからアウクスブルクまでのレヒ川沿いは、主に平らな地形です。
日程
1日目
アウクスブルクに到着
2日目 アウクスブルク~ヴェルト湖
ルート案内及びツアー書面(事前予約のレンタル自転車)のお渡しと詳細をご説明します。 最初は、緑豊かな牧草地と手付かずのバイエルンの町をアマー湖Ammerseeへ。
到着後は、湖畔の日当たりの良いテラスと日陰のある庭園がある居心地の良いレストランで 一休みしましょう。
その後は ヴェルト湖Wörthseeへのサイクリングを続けます。
1日約65km走行
3日目 ヴェルト湖~ムルナウ・アム・シュタッフェルゼー
最初は、ヴェルト湖Wörthseeとピルゼン湖Pilsenseeに沿って、アンデクス修道院Kloster Andechsへ。プファッフェンヴィンケル地方Pfaffenwinkelと、手付かずのバイエルンの町々を通って進みます。
周囲にある12の修道院の修道士は、これらの地方や町の整備に貢献しました。
スイミングエリアはアマー湖Ammerseeにありますが、ムルナウMurnauのシュタッフェル湖Staffelseeとリーク湖Riegseeにもあります。
1日約60km走行
4日目 ムルナウ・アム・シュタッフェルゼー~フュッセンまたはシュヴァンガウ
フュッセンFüssenとシュヴァンガウSchwangauへ向かう途中では、牧歌的な牧草地の風景とアルプスの雰囲気を楽しめます。
途中で、バイエルン・ロココを体現した、世界的に有名なヴィースの巡礼教会Wieskircheを訪れることができます。
1日約60km走行
5日目 フュッセンまたはシュヴァンガウ~ショーンガウ
ケーニヒスヴィンケルKönigswinkel地方にある、ルートヴィヒ王König Ludwigのおとぎ話の城、ノイシュヴァンシュタイン城Schloss Neuschwansteinと、ホーエンシュヴァンガウ城Schloss Hohenschwangauを訪れましょう。
また、テーゲルベルク山Tegelbergロープウェーの渓谷駅には、ローマ風呂の遺跡があります。
シュタインガーデンSteingadenとパイティングPeitingを経由して、景色の良いクラウディア・アウグスタ街道Via Claudia AugustaをショーンガウSchongauへ。
1日約50km走行
6日目 ショーンガウ~ランツベルク・アム・レヒ
元バイエルン国境の要塞で、ほぼ完全に保存された城壁に囲まれたショーンガウSchongauは、過去を物語っています。
レヒ渓谷Lechtalの素晴らしい景色は、その偉大さを約束します。
- 聖ミヒャエル・バシリカ教会Basilika St MichaelがあるアルテンシュタットAltenstadt
- ホーエンフルヒHochenfurch
- Abodiacumローマ博物館があるエプファッハEpfach
- バロック様式の「聖母の嘆き」巡礼教会Wallfahrtskirche zur Schmerzhaften MuttergottesがあるフィルゲルツホーフェンVilgertshofen
は、ランツベルク・アム・レヒLandsberg am Lechに行く前に立ち寄りましょう
1日約35km走行
7日目 ランツベルク・アム・レヒ~アウクスブルク
美しい川岸、歴史的な市庁舎、そしてゴシック様式のバイエルン門に囲まれた中世の都市、ランツベルク・アム・レヒLandsberg am Lechを散策します。
カウフェリングKaufering am Lechを経由し、クラウディア・アウグスタ街道で最も保存状態が良い長さ11kmの区間ケーニッヒスブルンKönigsbrunnを進みます。
それから、かつてのバイエルン公爵の町フリードベルクFriedbergへ。
さらに、1516年に建てられた有名なフッゲライFuggerei(世界最古の社会福祉住宅)があるフッガー家の町アウクスブルクAugsburgへ。
建築家エリアス・ホールElias Holl設計の市庁舎のような、あらゆる時代の数多くの記念碑がこの町の特徴です。
1日約45km走行
8日目 出発 または延泊
朝食後チェックアウト、ツアー終了
日本からは
このツアーに参加するには、最寄のミュンヘン空港を利用します。アウクスブルクへは、ミュンヘン空港からミュンヘン中央駅で乗り換え、鉄道で約1.5時間。
フライトスケジュールによっては、前後ミュンヘンへ宿泊するとよいでしょう。ツアー設定のアウクスブルクのホテルの前泊・延泊も可能です。
自転車のレンタルについては、以下をご覧ください。
料金・催行日など詳細のお問合せ
ツアー費用には以下が含まれます。
- 毎朝食7泊宿泊代(2名1室)
- ラゲッジ・トランスファー
- 到着時のご案内(独・英)
- 詳細なルート案内及びツアー書類(1部屋につき1部/独・英・仏)
- GPSデータ
- サービス・ホットライン
催行日・料金・条件など、詳しくは以下よりお問い合わせください。
(画像提供:© Eurofun Touristik GmbH)
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