サンティアゴ巡礼に必須の持ち物は「軽い・丈夫・風雨に強い」

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サンティアゴ巡礼

サンティアゴ巡礼は、どの巡礼ルートも最低で1週間、長いものは1ヶ月にも及ぶ、過酷な徒歩の旅だ。

だから、持っていくべきものは十分に下調べをしなければならない。

基本は「できるだけ軽く、丈夫で、風雨に強い」ものだ。

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必須の装備

通常のハイキングやトレッキングとは違い、1日平均20km歩く巡礼の旅では、とにかく軽量で丈夫なものが必須となる。

また、様々な天候への対応も考えなければならない。

代表的なフランスの道では、サン=ジャン=ピエ=ド=ポルを出発したのち、いきなりピレネー山脈がある。一般的には、この峠越えを避けるルートがあるものの、それでも全ルートでの高低差は1,000m以上にもなる。夏でも、高度が高いところでは気温が極端に下がり、10℃以下になる事もある。

毎日が晴天ばかりではない。

途中で悪天候に変わっても、とりあえずその日のアルベルゲまでは歩き通さなければならない。

最低限、以下3点はサンティアゴ巡礼に必須の装備なので、まずはここから揃えたい。

バックパック・リュック

一番悩むのは、バックパック(リュック)だろう。

長い日程中持ち歩く全てを詰め込むには、どれくらいの容量のものを用意すれば良いか?

以下は、サンティアゴ巡礼のツアー会社が推奨する条件だ。

  • 容量:35〜45リットル
  • 耐水性(またはバックパック用カバーを用意)
  • できる限り強靭なもの

日本からの日程を考えると、もう少し大きなものが必要になるかもしれないが、あまり大きいと、今度はそれを持って歩き通すことができなくなる。

また、強度についてだが、道中では壊れたからといって街中で買い換える、といったことはできない。登山専門のショップとよく相談しながら購入するのが良いだろう。

以下も参考にしてみて欲しい。

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登山靴またはトレッキングシューズ

石畳や畦道、岩がゴロゴロした道や泥道など、様々な道を歩かなければならないサンティアゴ巡礼では、登山靴またはトレッキングシューズが必須だ。

それも、くるぶしまでをカバーするハイカットタイプ。ハイカットであれば、小石が入り込むのを防ぎ、坂道を歩く際の疲労を軽減する機能がある。

登山靴は重たいものが多いので、トレッキングシューズでできるだけ軽量なもの、そして自分の足にフィットしたものを用意しよう。

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レインジャケット

サンティアゴまでのルートのほとんどは、スペイン北部のガリシア地方にあたる。この一帯は、スペイン観光局で「グリーン・スペイン」と名付けていて、他の地方と違って緑豊かな反面、雨が多いことでも有名だ。

雨だけではない。

風が強いと、それだけで体力を消耗する。風雨を避けることができ、尚且つ軽量でバックパックにしまいやすいレインジャケットを用意しよう。

以下も参考にしてみて欲しい。

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必要に応じ用意するもの

上記3点は必須のものだが、以下は必要に応じて用意しよう。

とはいえ、過酷なサンティアゴ巡礼では結構必須に近いかもしれないので、バックパックの容量と相談しながら用意したい。

寝袋

ずっとホテルに宿泊する、または巡礼ツアーに参加する以外、一般的な巡礼者は「アルベルゲ」という巡礼者専用の宿泊施設を利用する。宿泊代は安価だが、基本は1泊のみ、簡易的なベッドは山小屋を思い浮かべていただければ良いかもしれない。

そのアルベルゲでは、寝袋を持参していないと宿泊できないところもあるため、用意しておいた方が良い。また、ベッドがあっても、ホテルのように清潔で綺麗とは限らない。

バックパックに載せて持ち歩けるような、とにかく軽量なものがベストだ。

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トレッキングポール

ハイキングやトレッキングをしたことがある人ならわかるかも知れないが、トレッキングポールを使用することで、だいぶ疲労を軽減できる。

できれば2本セットで伸縮可能なものを用意した方が良い。平坦な道では1本でも良いが、山道では2本使用した方が歩きやすい。

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その他必要なもの

用意するものはまだまだある。以下列挙しておく。

  • 水筒
  • トレッキング用の軽量ズボン
  • 帽子(雨よけ、日差しよけ)
  • 洗面道具(アルベルゲではホテルのように用意されていない)
  • 応急処置セット(足にできるまめ対策、ワセリンも用意するとよい)
  • クレデンシャル(巡礼手帳、前回記事参照)
  • ホタテ貝・ひょうたん(巡礼者のシンボル、現地で購入可)
  • ヘッドライト(早朝や夜間歩く時に便利)
  • ビーチサンダル(アルベルゲでの休息時に便利)

個人によって持っていくものは違うので、上記は参考までに。

あると便利なもの

以下は「あると便利」という程度のものなので、必ずしも必要ではない。

高度・気圧・方位計腕時計

高低差があるルートでは、高度や気圧が測れる時計があると、天気の急変にも気付くことができ便利である。そして、ソーラー電池式であれば、尚良い。また、いちいちスマートフォンを取り出して時刻を確認する、というのも大変だ。

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モバイルバッテリー

スマートフォン、カメラ、その他電源が必要なものは多い。そのまま充電できれば良いが、簡易的な宿泊施設では個室ではないので、コンセントは共用だ。使えない時にモバイルバッテリーがあると安心できる。合わせて変換プラグも用意すると良い。

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まとめ

巡礼の三種の神器ともいえるバックパック、トレッキングシューズ、レインジャケットは、軽くて丈夫、風雨にも強いものを用意する。

その他は自分の必要に応じて用意すべきものだが、長い日程持ち歩くものなので「どうしても必要」以外は持ち歩かない。例えば、休憩時に読む本は良いが、紙は意外に重量があるので、巡礼に必要かどうかは自分で判断すべきだ。

ツアーなら、宿泊地から次の宿泊地まで大きな荷物を運んでくれるラゲッジ・トランスファーというサービスがあるが、全ては自分で持ち歩くものだ。

よくよく計画を立てて用意することが大切だと思う。

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