毎週土曜日の18:00からBS日テレで放送されている「小さな村の物語 イタリア」は、とりたてて観光地でもない素朴な村で生活する人たちを取り上げる番組です。
あいにく旅番組ではないため、取り上げた村への行き方が一切紹介されていません。そこで、旅行会社のフライトがその村への行き方をシリーズで紹介していきます。2回目は、2007年12月に放送されたリグーリア州アプリカーレです。
筆者のアプリカーレ訪問歴
この記事の執筆時点で、紹介した番組はすでに296回も放送されています。しかし、前回のトリオラの記事で紹介したとおり、筆者が訪れた「小さな村の物語 イタリア」で紹介された村はわずか2つ。番組サイトのバックナンバー一覧を見てお分かりの通り、いわゆる観光地といえるところはさほどありません。多くの人が観光で訪れる町や村より、「人間本来の暮らしが息づく小さな村」という番組の趣旨に沿った村がピックアップされています。
そして、おそらくここで取り上げている村へ行くことを第一の目的にしてイタリアを訪れようとしている人は、そう多くはないでしょう。しかし、昨今旅のスタイルが変わりつつあり、ありきたりの観光地よりもその土地の人たちの生活にディープに浸りたいという人が少しずつ増えています。
そんな人たちに、この番組で取り上げた村はひとつの旅の目安となるでしょう。
話は戻りますが、筆者はスケッチを目的としたグループツアーで何度かヨーロッパ、とくにイタリアを訪れています。そのツアーのうち、リグーリア・アルプスの山々をスケッチしたいというグループのために企画・催行したのが2009年。前回ご紹介のトリオラや今回のアプリカーレなど、「イタリアの美しい村々」に登録された村を中心にリグーリア州をめぐりました。
その時の様子は、別途以下ページで書いていますのでご覧ください。
「イタリアの美しい村々」と重なる「小さな村の物語 イタリア」
グループツアーは専用バスでリグーリア州を縦横無尽にめぐることが出来ますが、個人旅行となるとそうはいきません。何といってもリヴィエラ海岸から州都のトリノまで、堅い岩に覆われた深い山々の連続です。その山間に小さな村が点在しているのが、このリグーリア州です。
それだけに山と山の間に埋もれるようにひっそりと佇む村はどれも美しく、トリオラやアプリカーレ以外にも紹介すべき村が多々あります。例えばガレッシオやズッカレッロ、カステルビアンコは「イタリアの美しい村々」に登録された村。また、近年現地ツアーで紹介されているドルチェアックアはどちらにも登録されていませんが、晩年クロード=モネが度々モチーフに選んだというめがね橋で有名です。
実はリグーリア州は、「イタリアの最も美しい村々」の登録数がウンブリア州やマルケ州、アブルッツォ州に次ぐ多さです。日本の人々がイタリアらしいと思うであろうトスカーナ州より、その数は勝っています。「イタリアの美しい村々」も「小さな村の物語 イタリア」で紹介された村も、本当のイタリアがそこに存在するという意味では同じかもしれません。
時間がある方は2つの公式サイトを見比べて、双方に登録されている村を探してみてください。
アプリカーレへの行き方
上記マップを見てわかる通り、トリオラ同様リヴィエラ海岸の各都市が基点となります。リヴィエラ海岸までの行き方は、前回の記事をご覧ください。
そして今回の基点となる町は、ニース~サンレモ間の途中にあるヴェンティミリア。ここから前回同様Riviera Transporti社が運行するバスを利用します。ヴェンティミリア発の路線はLine 7、カステル・ヴィットーリオ行きのバスです。
この路線は途中ドルチェアックアも通りますので、アプリカーレとドルチェアックアの2つの村をめぐることが出来ます。その際、アプリカーレは中心に小さいながらホテルがありますので、そこを基点にドルチェアックアを訪れると良いでしょう。残念ながら、ドルチェアックア中心部には宿泊施設はありません。
宿泊施設の検索はこのページ内Booking.comからお探しください。
また、以下ページでアプリカーレ以外に筆者が訪れたリグーリア州の各町、村の画像を掲載しています。気になるところがあれば、オリジナルのオーダーメイド旅行に仕立ててご案内が可能ですので、お問い合わせください。
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