2023年4月より、日本では自転車乗車の際はヘルメット着用が努力義務となりました。また、同時に自転車損害賠償責任保険への加入も、自治体によって義務または努力義務化されました。
日本では自転車ヘルメット着用有無への注目が集まっていますが、海外ではどうでしょう?
当社がご案内するヨーロッパ・サイクリング・ツアーに照らし合わせて、海外の自転車ヘルメット着用事情をご案内します。
海外の自転車ヘルメット着用事情
海外では、自転車乗車時のヘルメット着用義務化を法律で定める国が、少しずつ増えてきています。
オーストラリア:1992年より
チリ:2009年より(都市部のみ義務)
コスタリカ:2012年より
ニュージーランド:1993年より
韓国:2018年より
シンガポール:2018年より
アメリカ合衆国:州により
しかし、それにも増して、法的制限がない国の方が多いことも事実。
特に、ヨーロッパの国々では、子供のヘルメット着用は義務でも、成人に対しての着用義務はほとんどありません。ヘルメット着用は義務ではなく、「個人の選択」だという考えがあるようです。
とはいえ、電動アシスト自転車、ロードバイク、クロスバイクは、かなりのスピードが出る自転車です。その自転車で衝突した時には、乗車している人は投げ出されてしまうかもしれません。その時に頭部を守るのが、ヘルメットなのです。
サイクリング・ツアーでのヘルメット着用義務はない
当社が取り扱うヨーロッパ・サイクリング・ツアーでは、ヘルメットの着用は義務付けられていません。
上述の通り、「ヘルメットの着用は個人の選択」という考え方が浸透しているヨーロッパでは、自由であることが原則です。
しかし、自転車のスピードや国ごとの道路事情を踏まえると、ヘルメットを着用していた方が安全です。また、慣れない土地での事故対応は、計り知れないもの。
できるなら、ツアー参加時にはヘルメットを着用した方が良さそうです。
旅先に持っていくのはかさばる?そんな時は折りたたみのヘルメットが便利
ヨーロッパ・サイクリング・ツアーに参加するための海外旅行。では、ヘルメットは持って行った方が良いのでしょうか?
上述の通り、ツアー主催会社では、ヘルメット着用を義務付けていません。しかし、海外での事情など不安が大きな場合は、ヘルメットを着用した方が良いでしょう。
ツアー主催会社では、ヘルメットの貸し出しはしておりませんが、ヘルメットの購入オプションがあります。UVEX i-voというブランドで、大きさに合わせて2種類用意しています。ご希望の際は、予約時にお知らせください。ツアー初日、バイクと一緒にご用意します。
また、最近では折りたたみ式のヘルメットも販売されています。ツアーオプションで購入しても、持って帰るのは、やはり嵩張りますね。
それなら、日本から折りたたみ式のヘルメットを持参するのが良いでしょう。もちろん、普段自転車に乗車する時にも使えます。
海外旅行保険の対応は?
日本国内では、今後ヘルメット着用時とそうでない場合の損害保険補償額が変わってくる場合もあるようです。
「自転車保険の保険金額と保険料-au損保の「Bycle(バイクル)」」
ですが、海外旅行の時には、国内の損害保険は適用になりません。全ては海外旅行保険の対象となります。
当社がお勧めしているジェイアイ傷害火災保険の「たびほ」では、海外での事故については、自転車乗車時のヘルメット着用有無について、特に記載はありません。
つまり、万が一海外で自転車乗車中に事故に遭ったら、ヘルメットを着用していようと、そうでなかろうと、同じ事故として扱われるということです。
「それなら、ヘルメットを着用しなくても良いのでは?」
と思うなかれ。
慣れない土地での自転車乗車は、国内以上に危険が伴います。道路事情もよくわからないまま、自動車と同じ道を走るのは、やはり怖いですね。
できるなら、ヘルメットを着用して自転車に乗りましょう。
海外での自転車ヘルメット着用事情のまとめ
海外で自転車に乗車する際、ヘルメット着用義務については、国ごとに違います。
当社取り扱いのヨーロッパ・サイクリング・ツアーでご案内の各国では、着用義務はないものの、安全を鑑み着用することが望ましいです。
ツアー主催会社では、現地でのヘルメット購入オプションをご用意していますが、念のためご自身でお持ちした方が良いでしょう。
加えて、当社ではツアー参加のお客様全てにおいて、当社規定の海外旅行保険にご加入いただくことを条件としています。
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